THE BAKE MAGAZINE

イノベーションに大切なのは、実験精神。クリエイターによるイベントDemoDay.Tokyoの様子をご報告

2015.12.21
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こんにちは、阿座上です。

先日、THE BAKE MAGAZINE編集長の塩谷さんが個人的にも関わっているプロジェクト「DemoDay.Tokyo」というイベントがあり、面白そうなのでBAKEも参加させてもらいました。

DemoDay.Tokyoとは
昨今、アメリカを中心に盛り上がりを見せている「Demo Day」カルチャー。
クリエイターが集い、自らの作品をデモンストレーションする。それが、Demo Dayです。

アクセラレータがスタートアップ企業を集めて開催したり、ミュージアムがアーティストなどを巻き込んで開催したり、個人レベルでも建物の屋上でミニマムに開催してみたり。多くのクリエイティブチームの「発表の場・発表の方法」として、注目を集めています。

そして、私たちはクリエイターから発信するDemo Dayを、日本にて開催します。

広告、アート、音楽、映像、ゲームなど、登壇者の領域にはこだわりません。重要なのは1つだけ。「自らの手で」作品を生み出していること。

才能を発掘し、認知度を向上させるためのプラットフォーム。DemoDay.Tokyoは、12月13日。渋谷から始まります。



……という説明からも想像できるように、かなりクリエイター主体のイベント。

出展者の方々はPARTY、ライゾマティクス、チームラボなどなど、そうそうたるクリエイティブプロダクションに所属している(いた)クリエイターさんや、SONYのような超大手企業、シアタープロダクツさんというファッションブランドのデザイナーさんなどが並んでいて、ちょっとアウェイかな? と思っていました。

DEMODAY

とはいえ、BAKEを代表してプレゼンを行うのは社長の真太郎さんなので、気楽に向かいました。

が、なんと当日になり、真太郎さんが大阪に飛ばなければいけない事態が発生し、代打で私がプレゼンをすることに。プレゼンの持ち時間は3分(クリエイターさんは8分)。朝から焦って資料をまとめました。

DemoDay.TokyoでのBAKEのプレゼンテーション

まず、BAKEは社内にもデザイナーやエンジニアがいますが、社外のクリエイターの方々(建築家、アーティスト、映像作家などの方々)とも一緒にプロジェクトを進めているため、そんなところを話そうかなぁと思っていました。

自由が丘店

こちらはBAKE自由が丘店に展示している菅野創さんとyang02さんの作品です。

でも、私の前に発表したみなさんのプレゼンに共通していることは「実験中の何かを発表すること」で、決して成果発表会ではないのだな、と。

実はBAKEはいま、あたらしいプロジェクトとして「ラボ」を開発中です。

化学的な検証を通して最高の美味しさを追求したり、味のABテストを繰り返しながら商品をグロースハックさせたり。そして、そこを一緒に育ててもらったり、意見をしてもらうためにお菓子のファンコミュニティを育成したり……。そんなことを全て行うプラットフォームとなる「ラボ」を作って、これまでのお菓子作りとは異なるプロセスで挑戦していきたいな、と。

そこで、BAKEという会社のこと、これまでにBAKEがコラボレーションしてきた作家さんのこと、そしてラボの構想をプレゼン。

BAKEについてのプレゼン

結果、プレゼン後に声をかけてくれた何名かが興味を持ってくださっていたのは共通してラボのことでした。来場者の方々も面白い方が多く、あたらしいコラボイベントが決まりそうだったり、いろんな収穫があってありがたかったです。

アート・カルチャー方面の方も多いので、BAKEを「日本のポップカルチャー」と捉えてくれることもあったりと、斬新でした!

印象に残ったプレゼンをいくつかご紹介。

まずBAKEとしても何か一緒にやりたい!と思ったのが、最年少のプレゼンテーターである長谷川睦央くん。

アクアポニックスを発表する長谷川くん

彼は18歳の現役高校生ながら、VRのエンジニアとして企業の中で働いているというからびっくりしました。でも発表内容は「アクアポニックス」という植物と野菜を一緒に育てる未来の農業のことで、自ら管理アプリを作って、農業の自動化に挑戦しているそう。

BAKEのラボ・プロジェクトの一環として何かお手伝い出来ないかなぁと思ったプレゼンでした。

そして、「オープンソース」というテーマでそれぞれ話をされたのは、iOSエンジニアの堤修一さん(写真上)と、ファッションブランドシアタープロダクツのデザイナー金森香さん(写真下)。

iOSエンジニア堤さん

シアタープロダクツ金森さん

エンジニアとファッションデザイナーという一見異なる肩書きのお二人ですが、「自分の作ったプログラミングor型紙を世の中に向けて公開すること」から生まれるメリットや好循環を体現されていて、すごく今っぽいし、この思想はBAKEも取り入れていきたいなと思いました。

最後に、元ライゾマティクスのエンジニア、比嘉了さん。日本トップクラスのエンジニアさんらしいのですが、プログラミング言語がわからない私には何を言っているのかさっぱりわかりません(笑)。

比嘉さん

でもその「ほとんど理解出来ないけど、そのもどかしさが逆に面白い」という、未知の専門書を見ながら頭を悩ませるような感じが、なんとも心地よかったりしました。

依頼主と制作会社の関係づくりの難しさ

DemoDay.Tokyoのコンセプトは、日頃あまり前に出て来ないけど、本当に自分の手でモノ作りをしている方たちの発表の場を作ることだそう。そんな彼らが働いているのは主に広告業界です。

私もクリエイターさんにお願いするばかりの立場なので、彼らの仕事をちゃんとリスペクト出来ているか、しっかりコミュニケーション出来ているか…というのは、いつも自問することでもあります。

その答えの一つとして、このTHE BAKE MAGAZINEなどで積極的に外部のクリエイターさんもご紹介させてもらっているのですが、会社規模が大きくなると、なかなかクリエイターさんと率直にやり取りするのも、名前を紹介することすらも難しいみたいです。

一方で、本来は販促物なのに、あまり売上には影響しないクリエイターの作品になっちゃってることも多々あるとは思います。(もちろんマーケティングとクリエイティブの両方を上手く出来ている事例もたくさんあって、私たちもそういうものを目指していきたいのですが…)

それぞれの関係を図解すると、こんな感じでしょうか?

依頼主と制作会社の関係

だから今回こうして、DemoDay.Tokyoのような場所をつくって実験的な自主作品を発表して、その技術やアイデアを次第に色んな場所にも反映していく…という流れは健康的なようにも思いました。

クリエイターさんそれぞれの強みもわかるから、こんな技術や思想を持った方に、こんな仕事をお願いしたい…という依頼側の理解も深まりそうです。

会場の様子

トロフィー代わりにPICTCAKEを贈呈

そしてこの日、DemoDay.Tokyoのロゴを印刷したPICTCAKEを、なんとトロフィーとしてご活用いただきました(笑)!

PICTCAKE

コメンテーターの方々の投票により、ベスト・オブ・デモを受賞されたのは照明デザイナーの矢野大輔さん。

なんと、プレゼンだけではなく、実際にアイドルグループ「キュピトロン」の3人を招いて衣装を光らせて歌って踊るというパフォーマンスまで見せてくれて、そのデモの完成度の高さから受賞されたそうです。アイドルが出てきてビックリしました。

キュピトロンの光る衣装
(この写真は、アイドルが着ていた光る衣装です)

矢野さん、おめでとうございます!

照明デザイナー矢野大輔さん

お菓子 × Demo Dayの可能性

残念ながら当日来られなかった真太郎さんですが、私のレポートを耳にして「いいですね、BAKEでも、お菓子というジャンルでDemo Dayが出来ないですかね……」と興味津々。

過去にFabcafeさんでケーキのハッカソン「Cake-a-thon」も開催しましたが、このDemo Dayのように事前にそれぞれが研究したものを発表する場をつくっていきたいですね。

チーズタルトなどの人気商品も長く販売していきたい一方で、新しい挑戦を続けていくのがBAKEの役目だとも思っています。そこで今回の皆さんのような実験的なマインドは、とても刺激になりました!そして、憧れのクリエイターさんたちと同じ舞台に立たせてもらったことも嬉しかったです。

ラボのことや、お菓子のDemo Dayのこと、何かアドバイスなどある方は是非ご連絡ください!→ [email protected]

Text by 阿座上 陽平
Photo by 八木あゆみ

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