編集長就任後3ヶ月で月間再生1億回を突破!C Channel編集長に聞く動画メディアの育て方

2016.05.10

こんにちは、BAKEの平野です。先日、THE BAKE MAGAZINEで塩谷さんが、以下のような記事を書きました。

分散型メディアが強い!再生回数の多い国内外のお料理動画サイトと、秒数や動画パターンの傾向をまとめてみました

この記事ではTastyやTastemadeなど、 Facebookで再生数の多い海外メディアを主に紹介しているのですが、日本発で現在大きく伸びている動画メディア、C Channelについてもご紹介しました。

そして今回は実際にC Channelにお邪魔し、2015年12月に編集長に就任した山崎ひとみさんにお話を聞いてきました!

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山崎ひとみ

2007年サイバーエージェント入社。Amebaプロデューサーや「アメーバピグ」立ち上げプロデューサー、スマートフォンコミュニティ事業部長などを担当し、2014年女性向けキュレーションメディアby.S編集長。 2015年12月よりC CHANNEL編集長に就任。

月100本以上のペースでつくる、C Channelの動画制作の裏側

平野 : 最近自分のFacebookのタイムラインで料理のレシピ動画がよく流れてくるんです。そこで僕が担当しているメディア「cake.tokyo」でも一度、レシピ動画コンテンツを制作したことがあるんですが、かなり大変で。労力のかかる動画コンテンツをたくさんつくり、1本1300万再生されるものまで生んでいるC Channelさんの裏側が気になっています。

現時点で、C Channelの動画再生数はどのくらいですか?

山崎 : 3月で、月間での総動画再生数が1億回を突破し、4月も成長しています。

[参考記事] : 動画メディア「C CHANNEL」が月間1億再生を突破、オリジナルのハウツー動画で急成長

平野 : この記事では、2月時点で「6,100万回」と書いてあったのに…!1ヶ月で倍近く伸びているんですね。

では、 どのくらいの人数が動画制作に関わっているんでしょう?

山崎 : すべてのスタッフで30~40人です。今は月に100本以上のペースで制作していますが、ユーザーやクリッパーと呼ばれる女性たちが投稿する動画以外に、自社でも制作できるチームを持っているところが、C Channelの強みです。

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平野 : 月に100本! 毎日どのくらいの数の動画が配信されていますか?

山崎 : 日によって異なりますが、クリッパー(C Channelと契約している事務所モデルやタレントのこと)の子たちが自分でセルフィーで撮って投稿している動画や、一般の方が投稿している動画の方をあわせて、毎日数十本の動画を新しく配信しています。全てを社内でゼロから作っている訳ではなく、両軸でコンテンツをふやしていますね。

ジャンルとしては今は、レシピ系・メイク系・ヘアアレンジ系が多いです。

平野 : これまで、どんな動画がバズコンテンツになりましたか?

山崎 : C Channelは、去年からお料理動画をスタートしたのですが、「マグカップフレンチトースト」が最初のヒットですね。アイスクリームをレンジでチンして、パンを入れてフレンチトーストをつくるんです。材料でアイスクリームを使うし、それをチンしちゃうのが斬新で。約24万回再生です。

あとは、水を爪の中に入れるという「アクアネイル」。日本のネイル技術はすごく高いので、海外でも拡散されましたね。こちらは、約1,380万再生回数です!

平野 : あ、自分のタイムラインでもこれ出てきました! これらは、自社のスタジオで撮っているんですか?

山崎 : そうですそうです。C Channelは縦型動画メディアですが、配信するプラットフォームに合わせて縦動画としてで撮影した動画をTwitter用に短くトリミングしたり、Instagram用にスクエアで切り取ったりと、メディアのフォーマットに合わせてパターンを変えて配信しています。

・Twitter : @CChannel_tv
・Instagram : @cchannel_girls

ネイル動画を撮影している様子
ネイル動画を撮影している様子

どうやって、あのバズコンテンツは生まれた?

平野 : これまで生んできたバズコンテンツには、どのような共通点がありましたか?

山崎 : 人気になったコンテンツは、いろんな要素の掛け合わせで生まれているので何とも言えないのですが……。先ほど挙げた例もそうですが、テーマにしている題材だけでなく、動画にしたときに、過程に「?!」という驚きがあることはひとつ大切な要素だと考えています。

マグカップフレンチトーストの場合はアイスクリームをチンするところとか、アクアネイルの場合は爪とつけ爪の間に水を入れるところとか。短い動画の中でも飽きずに見てもらえるように、プロセスのどこが驚きや感動のポイントなのかを意識しながら制作しています。

他には、その動画の内容が、誰もが身近な「コツや工夫」でできること。これは私の経験上で考えていることで、多くの女性は、「綺麗になるためのメソッドの基本」を深く知らないまま大人になっていると思っていて。

[参考記事] : 女性系メディアが担うべき、本来の役割(山崎ひとみさんブログ)

なので、プロが教えるような凝った知識をそのまま伝えるよりも、その情報をポップにかみ砕いて誰でもわかるようにしたコンテンツの方がユーザーにとって刺さりやすく、結果的に再生数が多くなると思っています。

平野 : なるほど。美容については、数学や国語のように基本を教えてもらえる場ってあまりないですもんね。

山崎 : はい。複雑な物事を一般化して伝える通俗化スキルをつけることが、Webのコンテンツやメディアを運営する人にとって重要なのかな、と感じています。

多くの人がスマホを持ち、短時間でより有益な情報を得ようとしている時代です。溢れかえるコンテンツから選んでもらった上で、一つでも綺麗のコツを持ち帰ってもらえるようなメディアを目指して、運営しています。

メディアのグロースに欠かせないのは、スターの育成と発掘

平野 : ヘアメイクやヘアアレンジの動画では、綺麗なクリッパーの方々が登場していますよね。彼女たちとの仕事の進め方は?

山崎 : コンテンツのつくり方として、まずは出演するクリッパーをアサインしてから、その子の特徴に合わせてコンテンツをつくっています。

例えば、その子がショートヘアの子だったらショートヘアのヘアアレンジ動画にしたり、唇が綺麗な子だったらリップメイクにしたり。メイクがすごく好きな子だったら、自分のメイクを再現してもらおうと企画したり。

ネイル動画を撮影している様子
ネイル動画を撮影している様子

平野 : へえ、そうやってクリッパーの方々の良い部分を引き出してるんですね。ユーザーも、可愛いクリッパーを真似して、どんどんファンになっていくんでしょうね。

山崎 : 動画は写真と違い、細かい表情まで伝わってしまうじゃないですか。なので、ひよんちゃん清水愛美ちゃんのような人気クリッパーは、可愛いだけじゃなくて、実際に話してもがんばりやさんで、優しくて親しみもあるような性格の良い子が多いですね。そういう子ってヘアアレンジやメイクが大好きで伝え方にまでこだわりがあるので、いい動画が出来るんですよ。

平野 : C Channelでは、次々と綺麗なクリッパーの方々が登場しますが、自社で発掘もされているんですよね?

山崎 : そうです。発掘と育成はすごく重要です。

平野 : その発掘ってどうやってるのですか? Twitterを見たり、C Channelに投稿しているユーザーさんに声をかけたりとか…?

山崎 : それもあります。ですが、元々私がジョインする前から300人ほど、事務所に所属してモデルさんやフリーのタレントさんと契約しているので(現在は350人ほど)、その中で頑張って投稿している子の中からアサインすることが多いです。

最近は、企業から「この子にお願いしたい」と指名依頼されることも出てきたので、C Channelが彼女たちの活躍の足掛かりになれるようなプラットフォームにしたいと思っています。

女の子の「綺麗になりたい」を「動画」で解決したい

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平野 : 編集長である山崎さんの役割はどんなものなんですか?

山崎 : 私自身正直、Webの編集長というのは役割が市場的に決まっていないものだと思っています。しいて言うなら、C Channelのコンテンツに関わる部分でできることを全部やりたいな、と。

本格的に撮影を始めたのが2015年末ぐらいからなので、スタジオをみんなでDIYしたり、撮影監督みたいなことをしたり、コンテンツの企画を練ったり。何でもやりますね。あとはクリッパーに動画撮影のコツを伝える勉強会を開いたり、新たなクリッパーの発掘をもしたり。

クリッパーへの動画撮影勉強会の様子
クリッパーへの動画撮影勉強会の様子

平野 : では最後に……今後「C Channel」として、どんなことを叶えていきたいですか?

山崎 : 動画って、雑誌やWebの記事よりも伝えられる情報量が多いと思います。直近進出しているタイや台湾などのアジア地域はもちろん、世界中の女の子に、言葉を超えたわかりやすい情報を届けることが出来るんです。

だから、世界中の女の子の「綺麗になりたい」という願いを、動画で解決できるようにしたい。C Channelをもっともっと大きな、世界中で愛されるメディアに育てたいです。

平野 : すごく勉強になりました。ありがとうございます!

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ーーメディアを運営するにあたって、こちらが「伝えたい」ことが「伝わる」ようにするのは当たり前のこと。でもずっと同じジャンルに関わっていると、いつの間にか自分の知識と世間一般の知識に乖離が出きていて、広く伝わらない状況になってしまうこともあります。専門的になりがちな作り手のこだわりや想いを、読む側の立場にたって考えるよう心がけたいなと思いました。山崎さん、ありがとうございました!

Text and Photo by 平野太一 ( @yriica

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